ヨーロッパの投資家は去年、韓国の金融市場から投資を大量に引き揚げましたが、韓国の投資家は逆に海外への投資を大幅に増やしていたことがわかりました。
韓国銀行が24日、発表したところによりますと、外国人投資家の韓国の国債や株式への投資は、去年末の時点で4782億ドルで、おととしより109億ドル減りました。
詳しく見ますと、アメリカ、日本、中国など、ほとんどの国からの投資は増えましたが、財政危機に見舞われたヨーロッパから韓国への投資は、182億ドルほど減りました。
これはヨーロッパの投資家が現金を確保するために韓国の国債や株式を売却して投資を引き揚げたことによるものですが、株価が下落したことや、為替が変動したことも影響したものとみられます。
一方、韓国の投資家による海外への投資は、去年末の時点で4356億ドルで、おととしより8.2%増えました。
海外への投資は、アメリカへが21%で最も高く、続いてヨーロッパ、東南アジア、中国の順でした。