北韓南西部の黄海南道で、去年12月に金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が死亡してから、この4か月間に、合わせて2万人が餓死したとする情報があると、日本のメディアが21日、伝えました。
東京新聞が、北韓消息筋の言葉を引用して報道したところによりますと、食糧難が最も深刻な地域は、黄海南道のペクチョン沿岸など3つの郡で、これらの地域では今年に入ってすでに1000人以上が飢え死にしているということです。
このため金正恩第1書記が、最近、軍用の備蓄米を住民に配給するよう指示したということです。
黄海南道は、去年6月下旬から7月上旬にかけて台風5号による集中豪雨で農耕地が深刻な被害を受け、農作物の収穫が大きく減っていたということです。