ソウルの地下鉄9号線を経営する民間の会社、「ソウル市メトロ9号線」が運賃を一律50%、500ウォン引き上げると発表して論議を呼んでいますが、ソウル市はメトロ9号線の社長を呼んで聴聞会を開くことを計画しているのに対して、メトロ9号線側は出席を拒否し、双方の対立が強まっています。
メトロ9号線は、漢江南側を東西に結ぶ、江西区開花駅と江南区新論峴駅を結ぶ地下鉄路線で、2009年7月に開通しましたが、経営は従来のような市の鉄道公社ではなく、路線を建設した民間企業の「ソウル市メトロ9号線」が担っています。
メトロ9号線によりますと、開通以来、去年末までの累積赤字は1820億ウォンにも上っており、運賃引上げは避けられないとしています。これに対してソウル市は、運賃の引き上げは認められないとして対立が続いています。
こうした背景には、ソウル市とメトロ9号線が建設前の2005年5月に契約を締結した際、開通後5年間は、運賃収入が予想の90%以下の場合、市が補填することになっていて、ソウル市は9号線の会社に対して2009年に142億ウォン、2010年に323億ウォンを補填しています。
9号線の会社側は、こうした補填を受けても、運賃収入が予想の50%を下回っていて経営が悪化しているため、運賃の50%引き上げはやむをえないとしていますが、ソウル市は、この主張は妥当ではないとして強く反発しています。
ソウル市は、9号線会社が運賃引き上げを撤回する意思がないのは、重大な契約違反だとして、来週中にも聴聞会を開いて社長の解任を要求する構えです。
一方、ソウル市議会で多数を占める民主統合党は、2005年の契約当時に市長だった李明博大統領が、メトロ9号線側に一方的な特恵を与え、市民に経済的負担をもたらしたことについて謝罪すべきだと強調しています。