北韓は、地下核実験に向けた準備作業を完了したものとみられることを、大統領府青瓦台の高官が20日、明らかにしました。
それによりますと、北韓は地下核実験に向けた準備作業を終え、いつでも核実験を強行できる段階に入ったもようです。
政府消息筋も「北韓が過去2回にわたって核実験を行った咸鏡北道(ハムギョンブクド)吉州郡(キルジュグン)豊渓里(プンゲリ)にある地下核実験場で、6年前と3年前に核実験を行った坑道より南側で、新しい坑道の掘削工事が終了し、坑道の入り口に山積みされていた大量の土砂も片付けられた。あとは起爆装置と核物質の装着を残すだけとなった」として、核実験が迫っているとする見解を示しました。
また韓国国防研究院のハム・キョンピル研究委員は、「通常、坑道の掘削工事が終了すれば、2週間から3週間以内に核実験を行うことができる」としており、金正恩第1書記の命令が出されれば、いつでも核実験ができる段階に来ていることを明らかにしました。