韓国政府は、ヨーロッパの債務危機を打開するため、IMF=国際通貨基金の融資基盤強化に150億ドル、17兆1000億ウォンを拠出することになりました。
ワシントンで開かれていたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議は、21日、共同声明を発表し、ヨーロッパの債務危機の打開策としてIMF=国際通貨基金の融資基盤を強化することで合意し、各国から合わせて4300億ドルを超える資金の拠出が約束されたと発表しました。
会議に出席した韓国の朴宰完(パク・ジェワン)企画財政部長官は、韓国政府として150億ドル、17兆1000億ウォンを拠出する意向を表明したということです。
日本は600億ドル、イギリスが150億ドル、オーストラリア70億ドル、シンガポールも40億ドルを拠出するとしていますが、一方、アメリカは財政難を理由に資金の拠出を拒否し、ブラジルなど一部の新興国は、IMF内での自国の地位向上が見込めない現状では協力は困難だとする姿勢を取っています。