北韓は今月15日に平壌で大規模な軍事パレードを行い、そこで移動式の長距離弾道ミサイルを公開しましたが、その開発に際して中国が技術を提供したという指摘が出ています。
アメリカのパネッタ国防長官は19日、下院の軍事委員会の公聴会に出席し、「どの程度かは分からないが、中国が何らかの支援を行ったのは間違いない」と述べ、中国が北韓の長距離ミサイルの開発に関与したという考えを明らかにしました。
この分野の専門家からは先に、発射台を兼ねた車両が中国企業が開発したものと同じだという指摘が出ていました。
また、共和党のターナー議員は18日、「平壌の軍事パレードで公開された移動式の大型ミサイルは、中国の技術で開発されたという疑惑がある」と主張し、この問題について、クリントン国務長官に答弁を要求する質問書を送ったことを明らかにしました。
こうした疑惑について、中国外務省の報道官は19日、「中国は大量殺傷兵器の拡散に反対しており、国連安保理の関連決議も遵守している。大量殺傷兵器の拡散を防止するための関連部品の輸出を統制するシステムも備わっている」として、否定しました。