韓国とアメリカの軍当局は、北韓が発射した長距離ミサイルの軌道を精密分析しています。
北韓が人工衛星打ち上げと主張している事実上の長距離ミサイルは北韓北西部の東倉里から発射されましたが、韓国とアメリカの軍当局は発射直後から早期警報衛星やU2高空偵察機、ハワイの基地から出動した移動式レーダー、イージス艦などで軌道を追跡しました。
韓国海軍のイージス艦2隻も軌道の追跡に加わり、1隻は韓半島西の沖合いで第1段ロケットの落下地点を、もう1隻はフィリピン東の沖合いで後半の軌道を追跡しました。
このうち韓半島西の沖合いに配置されたイージス艦は、午前7時39分49秒にミサイルを探知したということです。
北韓当局は午前7時38分49秒に発射したとしていますので、54秒後には探知したことになります。
これらのイージス艦には1000キロ以上離れたところから発射されたミサイルの軌道を正確に追跡できるレーダーが搭載されています。
また、韓米両軍は、海軍と海兵隊の兵力を動員し、落下地点を捜索しており、残骸が発見されれば、これをもとに北韓の技術水準の把握に努めることにしています。