三星電子の元従業員に対して、勤労福祉公団が初めて労災の認定を出しました。
勤労福祉公団は10日、三星電子の半導体組み立て工場で、1993年からおよそ5年半勤務し、退社後に、再生不良性貧血で治療を受けている37歳の元従業員の女性に対して、初めて労災の認定を出しました。
労災認定を受けたこの女性は、治療費全額と就業できなかった期間の給与損失分の70%を受け取ることができます。
これまでに三星電子の半導体工場の作業でがんなどに侵され労災を申請した元従業員は全部で22人、このうち現在3人が勤労福祉公団の審査結果を待っているところです。
勤労福祉公団の労災認定について、三星電子は、「明確ながんの発病原因を確認したのではなく、その可能性を視野に入れた認定ではあるが、公団側の決定を受け入れる」と明らかにしました。