アメリカ政府は、北韓が長距離ロケットの発射を予告したことを受けて、2月末の米朝高官協議で合意した北韓への食糧支援を中断したことを明らかにしました。
アメリカ国防総省のラボイ次官補代行は28日、アメリカ下院の軍事委員会の公聴会に出席し、「北韓のロケット発射計画により、北韓は約束を履行する意志が足りないことを示した。そのため、北韓に食糧を支援するための活動を中断せざるを得ない」と述べました。
ラボイ次官補代行は、「栄養食品の支援を中断したか」という質問に「そうだ」と答え、「米朝合意には、北韓のミサイル発射を禁止する内容が盛り込まれており、このとき、アメリカは、人工衛星の打ち上げもミサイル技術が使われるためミサイル発射とみなすと指摘している」と強調しました。
これまで、アメリカ国防総省は、北韓がロケット発射を強行した場合に北韓に対して食糧支援を行うかについて否定的な立場を示してきましたが、政府高官が支援を中断したことを明らかにしたのは今回が初めてです。