北韓は来月13日に平壌(ピョンヤン)で最高人民会議を招集すると発表し、金正恩(キム・ジョンウン)党中央軍事委員会副委員長が国防委員長に就任するかどうか注目されます。
朝鮮中央通信が23日、報じたところによりますと、北韓の最高人民会議の常任委員会は22日、最高人民会議12期5次会議を来月13日に招集することを決めたとしています。
韓国の国会にあたる最高人民会議は、憲法の修正と補充、内外政策の基本原則作り、最高人民会議の常任委員長と内閣総理の選挙などを行う権限を持っています。
また国防委員長を推戴できるため、来月の最高人民会議では金正恩党中央軍事委員会副委員長が国防委員長のポストに就任するかどうか注目されます。
これについて北韓情報に詳しい専門家は、故金日成(キム・イルソン)主席を「永遠の主席」にして、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が総書記のポストだけを継承したのと同じように、金正日国防委員長を「永遠の国防委員長」にして、金正恩副委員長は労働党総書記のポストだけを継承する可能性があるとみています。
一方、北韓は先月20日、労働党代表者会を4月中に開くことを明らかにしています。
北韓で最高人民会議と党代表者会が相次いで開かれるのは異例なことで、早期に金正恩体制を固めるねらいがあるものとみられます。