北韓は21日、今月26日と27日にソウルで開かれる核セキュリティ・サミットで、北韓の核問題に触れる声明などが発表される場合、これを北韓に対する宣戦布告とみなすと警告しました。
北韓の朝鮮中央通信は21日、「核セキュリティ・サミットで北韓の核問題に触れる声明の発表などの挑発があった場合、これを宣戦布告とみなす。その結果は、韓半島の非核化において、大きな障害になるだろう」と報じました。
朝鮮中央通信はまた、「韓国が‘今回の会議は、核の脅威にさらされている韓国にとって特に重要な意味を持つ'とか、‘核のない世界を実現するための第一歩’などといった妄言に続き、いわゆる‘北韓の核問題'をサミットの議題として取り上げようとする試みが表面化しているが、北韓の核問題というものは事実上存在しないもので、サミットで取り上げるための名分などない」と主張しました。
北韓のこうした威嚇は、李明博(イ・ミョンバク)大統領が今月19日に行ったラジオ演説で、「核セキュリティ・サミットは、北韓の非核化に対する国際社会の支持を広げるうえでも大きな役割を果たすだろう」と述べたことに対し、北韓が初めて示した反応です。