北韓は、4月15日の故金日成(キム・イルソン)主席の生誕100周年記念式典で、240ミリ放射砲を改良して開発した「主体100砲」を公開するものとみられています。
韓国政府消息筋によりますと、北韓は240ミリ放射砲を改良するためロシアから300ミリ放射砲弾を輸入して北西部の平安(ピョンアン)道西海岸で数年間にわたって発射試験を行い、最近、改良に成功したということです。
この結果、これまで60キロだった放射砲の射程距離は2倍以上長くなり、ソウルを含む首都圏だけでなく忠清(チュンチョン)道までも脅かすほどの威力を持っているといわれています。
北韓はこの放射砲を「主体100砲」と名づけて実戦配備しており、故金日成主席の生誕100周年記念式典の軍事パレードで公開するものとみられます。
しかし軍事専門家の間では、「北韓のいまの技術水準からして、射程距離120キロの放射砲を開発した可能性は極めて低い。北韓体制を誇示するための宣伝活動に過ぎないのではないか」という声も出ています。