中国政府が脱北者を拘束し、北韓へ強制送還していることを受けて、韓国政府は27日からスイスのジュネーブで始まる国連人権理事会で、脱北者の人権問題を提起します。
韓国政府は、脱北者が北韓へ強制送還される場合、収容所に送られるか銃殺されるなどの処罰を受けることを指摘し、脱北者の人権を保護するという観点から問題を提起することにしています。
ただ、人権理事会での問題提起が脱北者の安全に悪影響を及ぼすことを避けるため、中国政府を直接名指しすることはせず、周辺国という表現を使うことにしています。
この問題と関連して、国連の人権高等弁務官は24日、「中国で拘束された脱北者の状況を注意深く見守っている」とする声明を発表、中国政府が難民の強制送還禁止の原則を順守するよう促しました。