中国政府によって拘束されている脱北者の北韓への強制送還が、韓国と中国の間の外交問題に発展する可能性が出ている中、この問題を解決するためアメリカが中国との協議を始めた模様です。
朝鮮日報が25日付けで、ソウルの外交消息筋のことばとして伝えたところによりますと、アメリカは脱北者の北韓への強制送還で、韓国と中国の間で対立が生ずれば、北韓問題での共同対応が難しくなることを憂慮し、この問題を解決するためアメリカが中国と論議を始めたということです。
アメリカとしては、3月26日と27日にソウルで開かれる核セキュリティーサミットの前に韓国と中国の緊張関係が解消することを望んでいますが、来月27日にジュネーブで開かれる国連人権理事会で、この問題で韓国と歩調を合わせて中国に圧力をかける可能性も考えられます。
一方、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、24日、中国政府が難民強制送還の禁止原則を守るよう声明を発表しました。