北韓の金正恩体制が発足してから、初めてとなる米朝協議は23日、北韓の核開発計画の停止とアメリカの食糧支援を中心に意見が交わされ、当初の予定を延長して24日、行われる協議で合意が出されるか、注目されています。
今回の米朝協議は北京にある北韓大使館とアメリカ大使館で交互に行われ、アメリカ側は北韓のウラン濃縮活動を停止することと、これを検証できるIAEA=国際原子力機関の査察を受け入れることなどを求めているのに対して、北韓は非核化の前提条件として、30万トン規模の食糧支援と北韓に対する制裁の解除を主張しています。
北韓側の代表を務めているキム・ゲグァン第1外務次官は、23日、アメリカのデイビース特別代表との協議の後、記者団に対し「双方が真しな態度で臨んだのは肯定的だと思う」と述べ、北韓の代表が協議の最中にこのような表現を使ったのは異例的だと受け止められています。
またアメリカのデイビース特別代表は「北韓といくつかの問題について本質的で真剣な対話を交わした。明日、さらに協議を続ける予定で、さらに進展がみられることを望んでいる」と述べ、当初23日だけの日程で始まった協議が24日まで続くことを明らかにし、両国の代表は23日の夕食も共にしました。
このため北韓の金正恩体制が発足して以来、初めてとなる米朝協議で、具体的な合意がなるか、注目されます。