去年12月に死亡した北韓の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が生誕70年を迎えた16日、平壌(ピョンヤン)では前日に始まった記念行事が続いています。
金正日国防委員長の生誕70年を記念して、15日は報告大会が開かれました。
大会には、新たな最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)氏が出席し、壇上の中央に座って会場の拍手を受けるなど新しい指導体制をアピールしました。
大会は去年12月に死亡した金正日国防委員長への黙とうから始まり、演説に立った金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長は、金正日国防委員長が生前、「金正恩同志の考えと活動は私の思想と一貫している。正恩氏を永遠の指導者として高く奉る」よう指示していたと述べ、軍と国民に向け、正恩氏のもとで団結するよう訴えました。
金正日国防委員長には金日成(キム・イルソン)主席に続いて「大元帥」の称号も与えられました。
また、北韓の首都、平壌の広場には金日成主席と金正日国防委員長が馬に乗っている姿をした銅像も建てられました。
一般住民が近づける場所に金正日国防委員長の銅像が建てられたのは初めてで、金正日国防委員長を偶像化することで金正恩体制を固めようという狙いがあるものとみられます。
16日も、金正日国防委員長を称え、指導者としての正恩氏をアピールするさまざまな行事が行われるとみられます。