北韓は9日、韓国政府が提案した高句麗古墳群の病虫害対策を協議するための南北間実務接触を事実上拒否しました。
韓国に向けた北韓の政治宣伝用インターネットサイト「わが民族同士」は9日、統一部がこのほど9日から中国の瀋陽で行われる予定だった6.15共同宣言実践の韓国側委員会と北韓側委員会との接触を許可しなかったことを非難する論評を掲載し、「不許可の根底には醜悪な政治的意図が隠れている」と主張しました。
論評は特に、「さらに我々を激怒させるのは、統一部が当局間対話を云々したことだ。李明博政権は、最も基本的な礼儀さえも無視したため、南北関係の改善について論じる資格を永遠に失った」と強調し、「ありえない‘当局間対話'を云々し、民間の接触を遮断するのは、民族の前進を一歩でも遅らせようとする悪あがきだ」と非難しました。
これは、統一部が7日に板門店の赤十字連絡事務所を通じて北韓に伝えた高句麗古墳群の病虫害対策を今月下旬に協議したいとする提案を、事実上拒否したものとみられます。
北韓は古墳群周辺の森林は病虫害が深刻だとして、去年から民間団体を通して支援を求めてきていました。