ドイツのミュンヘン地方裁判所は1日、三星電子がドイツで販売するタブレット端末「ギャラクシータブ10.1N」やスマートフォン「ギャラクシーネクサス」の販売仮差し止めを求めてアップルが起していた訴えを棄却しました。
今回の訴訟はアップルが去年9月に、自社のタッチスクリーンと関連した技術を三星電子が侵害したとして起したものです。
「ギャラクシータブ10.1N」は、「ギャラクシータブ10.1」が去年9月にドイツで販売差し止めとなったため、デザインを変えて発売された後続モデルで、判決に注目が集まっていました。
判決のなかで、ミュンヘン地方裁判所は、「アップルが訴訟を起したタッチスクリーン技術は、すでに市場で汎用されていることを三星側が立証した」と説明しています。
前日の1月31日には、ドイツのデュッセルドルフ高等裁判所が、三星電子が自社の多機能端末に対するドイツ国内での販売差し止め仮処分の撤回を求めて去年8月に起した訴訟で、地方裁判所の仮処分決定を支持する判断を下しており、三星電子とアップルの訴訟合戦は一進一退の展開となっています。
今月9日には、アップルが「ギャラクシータブ10.1N」が自社の製品のデザインを模倣したとして、デュッセルドルフ地方裁判所に起した訴訟の判決が予定されていますが、デュッセルドルフ裁判所は、去年12月に行われた審理で、「ギャラクシータブ10.1Nのデザインは、iPadとは明確に違う」という意見を出しており、この訴訟も棄却される可能性が大きいものとみられます。
三星電子とアップルは、世界10か国あまりで訴訟合戦を繰り広げていますが、両社とも、相手側の製品の販売差し止めを求めるほとんどの訴訟で負けており、各国の裁判所は、特定の会社の特許権よりも消費者の製品選択の権利を重視する傾向があることが伺えます。