北韓の開城(ケソン)工業団地で働く北韓の労働者の数が2004年に工業団地で操業が始まって以来、初めて5万人を突破したことがわかりました。
統一部が1日にまとめたところによりますと、北韓が1月26日に新たに449人の北韓労働者を開城工業団地に送り込み、1月末現在、開城工業団地で働く北韓の労働者の数は5万315人になったということです。
このうち、女性が72%で男性より圧倒的に多く、学歴別では大学を卒業した人が9.5%、専門学校を卒業した人が8.7%、高校を卒業した人が81.8%で、全員高卒以上となっています。
また、労働者のなかには医師や看護師などの医療資格を持っている人もいるほど、開城工業団地は北韓住民の間で人気の高い職場で、離職率もきわめて低いということです。
統一部は、「開城工業団地で働く北韓労働者が5万人を突破したが、団地内で操業している韓国企業123社の需要からするとさらに2万人が必要な状況だ」と説明しています。
開城工業団地の年間生産高は2005年には1491万ドルでしたが、その後着実に増え続け、去年は4億ドルに上るなど、開城工業団地の北韓労働者の数や生産高、操業企業数などは、李明博(イ・ミョンバク)政権になってから南北関係が悪化したなかでも着実に増え続けています。