北韓は、アメリカに対して食糧支援の規模を大幅に増やすとともに、コメなど穀物の割合を増やすよう求めていることが分かりました。
アメリカと北韓は、故金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が死亡する前の去年12月中旬に北京で協議し、アメリカが北韓に対して粉ミルクやビスケットなどを毎月2万トンずつ、合わせて24万トン支援することで合意していました。
しかし複数の北韓消息筋が8日、明らかにしたところによりますと、去年末、金正日国防委員長の告別式が行われた頃に、北韓はアメリカに対して食糧支援の規模を24万トンから30万トンに拡大させるとともに、コメなど穀物の割合を増やすよう求めてきたということです。
これに対してアメリカは、「支援の量を増やすことは慎重に検討するが、穀物は軍事的な目的に使われるおそれがあるので、穀物の割合を増やすことは難しい」という考えを示したということです。