北韓の権力継承者の金正恩（キム・ジョンウン）中央軍事委員会副委員長は、8日、北韓の新しい指導者となってから初めての誕生日を迎えましたが、故金正日（キム・ジョンイル）国防委員長の死亡からあまり時間が経っていないこともあって、誕生日を祝う特別な行事は行われませんでした。
正恩氏が北韓の新しい指導者となって初めて迎えた誕生日の8日、北韓では、正恩氏が2009年のミサイル発射の現場に出席した際に撮影された映像が放送されただけで、特別な祝賀行事は行われませんでした。
これは金正日国防委員長の死亡からあまり時間が経っておらず、北韓内で追悼ムードが続いているためとみられています。
北韓では、故金日成（キム・イルソン）主席の誕生日の4月15日と、故金正日国防委員長の誕生日の2月16日が最大の祝日となっていますが、新しい指導者となったばかりの正恩氏の誕生日はまだ祝日にはなっていないものとみられています。
韓国企業が進出している北韓の開城（ケソン）工業団地の関係者によりますと、開城工業団地では、これまで休日にも勤務が行われてきましたが、8日は北韓側の要請を受けて、ほとんどの工場が休業にしたということです。