拡大を続ける韓流ブームとオーディションブームで芸能関係の従事者が急増していますが、そのほとんどは最低生計費を下回るわずかな収入しか得ていないことがわかりました。
国税庁がまとめたところによりますと、去年の芸能関係従事者の数はおととしに比べて40%近く増えて17万2000人あまりとなっています。
このうち俳優や歌手は50%以上増加し、これらを支える芸能アシスタントが初めて10万人を超えました。
このような現象の背景には、韓流ブームやミュージカルの大衆化などによる文化産業の拡大があります。また普通の人もオーディション番組で選ばれてスターになっていく姿を見て、芸能界への心理的なハードルが低くなったのもひとつの要因に挙げられています。
しかし現実はそれほど甘くはなく、去年の俳優と歌手の平均年収は、おととしより低くなり、最低生計費の907万ウォンにも満たないことがわかりました。スターを目指して芸能界入りしたものの、ほとんどの芸能関係従事者が自分の生計すら立てられないでいるのが現実です。