北韓は韓国政府が北韓への弔問を許可した現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長の弔問を受け入れると、連絡してきました。
北韓のアジア太平洋平和委員会は、22日夜、現代峨山(アサン)の開城工業団地の事業所に書簡を送り、玄貞恩会長の北韓訪問を歓迎し、具体的な日程を教えてほしいと求めてきました。
書簡には玄貞恩会長が陸路で訪問する場合は移動の便宜を図ると書かれていました。
北韓のアジア太平洋平和委員会は北韓労働党統一戦線部の外郭団体で、北韓の外交交渉の一部を担当しています。
故金大中元大統領夫人の李姫鎬(イ・ヒホ)女史の場合は、現代峨山のような北韓との対話ルートがないため書簡は受け取っていませんが、李姫鎬女史の訪問を拒む理由がないため、玄貞恩会長と同じように北韓が訪問を受け入れるものとみられています。
こうしたことから玄貞恩会長と李姫鎬女史は、訪問の日程と弔問団の規模について統一部と協議に入りました
一方、盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団は22日、板門店の連絡官を通じて金正日国防委員長への弔文を北韓に送りました。
盧武鉉財団は300字あまりの弔文の中で、「遺族と北韓の同胞に対して謹んで哀悼の意を表します。
亡くなった盧武鉉前大統領と金正日委員長が共同発表した10ㆍ4南北首脳宣言を実践することによって韓半島の平和と繁栄を実現することが、故人の思いを引き継ぐことだと考えています」としています。
統一部には、盧武鉉財団など16の団体が弔電の発送を申し込んでいますが、そのうち盧武鉉財団や6ㆍ15共同宣言実践委員会など10の団体だけが統一部の許可を受けています。