北韓は、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の死亡にもかかわらず、南北が共同で取り組んでいる開城(ケソン)満月台(マンウォルデ)の遺跡発掘事業を計画どおり進めたいという意向を示してきました。
柳佑益(リュ・ウイク)統一部長官は21日、ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)非常対策委員長と会って、北韓が金正日委員長の死亡が発表された直後に、開城満月台の遺跡発掘事業をいままでどおり続けたいとする意向を示したと伝えました。
柳佑益長官は、「発掘のために北韓に派遣していた13人を安全のために一時帰国させたが、この事業を続けたいとする北韓の意志は評価している。状況をみて落ち着いてくれば、すぐにでも発掘を再開する考えだ」としています。
高句麗時代の王宮跡がある開城満月台の遺跡発掘は、南北が共同で行っている代表的な文化交流事業で、南北は2007年から去年にかけて4回にわたって満月台の発掘作業を進め、去年3月に発生した哨戒艦沈没事件のため一時中断したあと、先月から再開していました。