アメリカのアップル社が、三星(サムソン)電子を相手取って起こしていた特許訴訟で、オーストラリア連邦裁判所は30日、三星電子のタブレット型端末「ギャラクシータブ10.1」の販売差し止めを言い渡した一審の仮処分を覆す判断を下しました。
オーストラリア連邦裁判所は先月13日、特許侵害などを理由に「ギャラクシータブ10.1」の販売禁止の仮処分を下し、最終判決が出るまで販売などを禁じており、これに対して三星電子が控訴していました。
三星電子がデザインに関する特許をめぐる訴訟でアップルに勝ったのは初めてです。
これまで2社間の特許紛争では、アップルはデザインに関する特許権の主張が認められ、ドイツやオランダ、オーストラリアで、ギャラクシータブなど三星電子の製品を販売禁止に追い込んでいるのに対し、三星電子の移動通信特許は「標準特許」とされ、特許権の主張が認められず、三星電子は劣勢に立たされていました。
こうしたなか、デザインとインターフェースの特許権をめぐって争われていたオーストラリアでの訴訟で、三星電子に軍配が上がったのは、今後の訴訟に少なからぬ影響を与えるものとみられます。