韓国とアメリカのFTA=自由貿易協定の批准案が、22日、国会議長の職権で国会本会議に上程され、与党ハンナラ党の賛成多数で可決・成立しました。
与党ハンナラ党は、野党側が韓国に不利な条項が含まれているなどとして韓米FTAの批准に強く反対し国会での審議に応じていなかったことから、22日午後4時22分頃、予定になかった本会議を抜き打ちで開催し、韓米FTA批准案の強行採決に踏み切りました。
表決は、在籍議員295人中、ハンナラ党議員を中心に170人が参加し、賛成151、反対7、棄権12で賛成多数で可決されました。
表決の際、野党議員は参加しませんでした。
この日の表決は、ハンナラ党所属の朴熺太(パク・ヒテ)国会議長が地方訪問を理由に議長役を、同じくハンナラ党所属のチョン・ウィファ副議長に引継いで議事を進めるとともに、本会議場の秩序維持のために警護権を発動して、警官数十人が警備に当たる中で、採決が行われました。
また表決を前に本会議場でハンナラ党と民主党ら野党議員によるもみ合いや小競り合いが続く中、野党民主労働党のキム・ソンドン議員が議長席の前で催涙液をまき、本会議場は煙に巻かれる騒ぎとなりました。
本会議場で催涙液が使われたのはこれが初めてです。
韓米FTAは、2007年6月30日に両国が協定に署名してから4年4か月目に両国で批准手続きが完了し、来年1月1日の発効を目指すことになりました。