北韓の開城工業団地に進出している韓国企業で作る「開城工業団地企業責任者会議」は20日、運営委員会を開き、北韓の従業員に提供している間食などについて、一定の基準が必要だとする立場を明らかにしました。
韓国企業の関係者によると、韓国企業は北韓の従業員に間食として「チョコパイ」などを支給していますが、企業によって支給する量に差があり、北韓の従業員の間から不満が出ているということです。
この関係者は、それぞれの企業の経営状況などによって支給する量が違ってくるのは当然だが、北韓の従業員から不満が出ており、北韓当局は間食を現金で支給するよう求めていると語りました。
韓国の企業は北韓の従業員に対して慣行として間食や実績による成果給を支給していますが、特に具体的な基準はないということです。
開城工業団地の場合、北韓の従業員に支給する賃金以外の、間食や各種の手当てなどは韓国企業が決めることになっていますが、北韓側は間食を現金で支給するよう求めるなど無理な要求をしており、要求が聞き入れらない場合は、従業員の作業態度が著しく怠慢になるケースもあるということです。