北韓が、去年延坪(ヨンピョン)島への砲撃を行った西海に臨む海岸砲基地で、火力と兵力を大幅に増強したことが分かりました。
韓国の軍関係者が18日、明らかにしたところによりますと、北韓は、最近、西海に浮かぶ韓国の島、延坪(ヨンピョン)島から北に13キロ離れた黄海南道カンリョン郡の海岸沿いに海岸砲陣地数十か所を新たに構築し、
射程12キロ、口径76.2ミリの海岸砲を延坪島に向けて配備しているということです。ここは、北韓が去年11月に延坪島に向けて砲撃を行った海岸砲基地です。
韓国の軍関係者は、北韓軍のこうした動きについて、韓国軍が、延坪(ヨンピョン)島や白翎(ペクリョン)島など、北韓に近い韓半島北西部の海上にある5つの島の防衛を担当する「西北島嶼防衛司令部」を立ち上げ、火力や兵力を大幅に増強したことへの対抗措置ではないかとみられるとして、北韓軍の動向を注視していると述べました。