政府は、北韓の子どもたち100万人以上に接種できるB型肝炎予防ワクチンを支援することを決めました。
統一部は15日、韓国国内で活動するドイツに本部のある国際救護団体のカリタスと韓国国際保健医療財団を通じて、北韓に10億6000万ウォン相当のB型肝炎予防ワクチンを支援することを決めたと明らかにしました。
統一部の関係者は、「保健福祉部の予算でワクチンを購入する予定で、現在、物品を支援する団体とモニタリングのレベルなどについて協議している」と述べました。
救護団体が支援の手続きを急げば、ワクチンは今月中にも船便で北韓に届けられるものとみられます。
政府が北韓に肝炎ワクチンを支援するのは、去年11月の北韓による延坪(ヨンピョン)島砲撃以来はじめてです。
国会の保健福祉委員会の申相珍(シン・サンジン)議員が先月国際保健医療財団などから入手した資料によりますと、北韓人口の12%がB型肝炎のウィルスを持っていると推定されます。
一方、統一部は、WHO=世界保健機関にすでに提供している北韓への人道的支援金のうち、まだ執行されていない分の執行を今月8日に承認し、北韓による延坪島砲撃以来、はじめて政府資金で支援を再開するなど、柳佑益(リュ・ウイク)長官の就任以降、柔軟な措置を相次いで取っています。