KEDO=韓半島エネルギー開発機構は北韓に対して、軽水炉建設の中断によって生じた損失の賠償を重ねて要求することにしました。
KEDOは、北韓が核兵器の原料となるプルトニウムの生産が容易な黒鉛減速炉の活動を凍結するのと引き換えに、軽水炉2基を提供するために1995年3月に設立された国際機関で、アメリカ、韓国、日本などが加わっています。
しかし、北韓が2002年10月にウラン濃縮計画を認め、2005年2月には核兵器保有宣言を行うなどしたため、KEDOは2006年5月に軽水炉建設の終了を決定しました。
KEDOは清算作業を進める過程で、北韓に対して建設中断による損失賠償を要求していましたが、北韓は今年9月、軽水炉建設の中断で損失を被ったのは北韓の方だとして57億ドルの賠償を要求してきていました。
KEDOは北韓のこうした要求は理屈に合わないとして、来年初めにも、北韓に対して18億9000万ドルの損失賠償を要求する書簡を送ることにしました。