韓国と北韓は、高句麗時代の王宮跡がある北韓の開城(ケソン)満月台で、水害による被害を調査し文化財の損傷を防ぐ作業を共同で行うことになりました。
韓国政府関係者によりますと、南北の歴史研究者で作る「南北歴史学者協議会」の韓国側関係者ら10人が14日から10日間の日程で北韓の開城を訪れ、北韓側の関係者と共同で満月台の水害による被害を調べて文化財の損傷防止対策を取る予定です。
今回の作業は、南北歴史学者協議会の韓国側関係者が先月、満月台を訪れた際、土砂が流れ込んで一部の石垣が崩れているなど、水害による被害が大きいことが確認されたため、急いで対策を立てようと行われることになりました。
これによって南北が共同で行う満月台の発掘作業も、1年5か月ぶりに事実上再開することになります。南北は2007年から去年にかけて4回にわたって満月台の発掘作業を進めていましたが、去年3月に発生した哨戒艦沈没事件で韓国政府が北韓への制裁措置として満月台の発掘作業を中断するよう指示していました。