北韓の高麗航空が平壌(ピョンヤン)とクウェートの首都クウェートシティを結ぶ路線を就航から5か月で廃止しました。
国際線航空会社の運航情報を掲載するウェブサイト、「エアラインルート」は7日、ホームページで、航空券予約システムをもとに各航空会社の運航路線を紹介し、その中で「高麗航空のクウェート路線は取り消しになった」と明らかにしました。
ただ、高麗航空がこの路線を取り消した背景については説明しませんでした。
北韓が最近の北アフリカや中東地域での民主化の動きを恐れて、リビアにいる北韓労働者を帰国できないようにしていることなどを考えると、中東路線の廃止はカダフィ政権の崩壊など、最近の中東情勢と無関係ではないものとみられます。
クウェートは、中東で唯一、高麗航空が乗り入れていた地域で、高麗航空はことし5月に路線を開設して以来、週1回運航してきました。
高麗航空は、中国の北京と瀋陽、タイ・バンコク、マレーシア・クアラルンプール、ロシア・ウラジオストックなど従来の国際路線はほとんど通常通りに運行しています。