豊臣秀吉の韓国侵略の際、水軍を率いて豊臣秀吉軍に大きな打撃を与えた李舜臣(イ・スンシン)将軍の戦中日記「乱中日記(ナンジュンイルギ)」と、韓国が1970年代に進めた農村近代化の「セマウル運動の記録」が、ユネスコの世界記憶遺産に登録されるよう申請することになりました。
文化財庁は8日、ユネスコの世界記憶遺産に登録申請するため5件の候補の中から「乱中日記」と「セマウル運動の記録」の2件を選定したと発表しました。
このうち「乱中日記」は、戦争中に指揮官自らが残した記録として世界でも例がないという点で登録価値が極めて高いとしています。
また「セマウル運動の記録」は、貧困をなくす対策として国連も認め、アフリカなどの開発途上国が学んでいる歴史的な記録だとして登録対象に選ばれました。
これら2件は、2013年6月に韓国で開かれる世界記憶遺産の国際諮問委員会の最終審査で認められれば正式に登録されることにます。
韓国のユネスコ世界記憶遺産は、すでに朝鮮王朝実録、訓民正音解例本など9点が登録されています。