先月30日、韓半島西の西海で、北韓から逃れてきた小型の木船が見つかり、乗っていた21人が韓国への亡命を希望、当局が調査を進めていますが、この船には21人の他に犬も2匹同船していたことが7日、分かりました。
北韓では経済難と食糧難が深刻になっており、脱北者が増えていますが、脱北者が犬を連れてきたのは初めてです。
政府関係者によると、これまでに脱北者が犬を連れてきた例はなく、犬を連れてきた理由などについて事情を聞いているということです。
この関係者は、飼い主が犬に対する愛着を捨てきれず連れてきたのか、または犬が勝手に船に乗り込んでついてきたのかはまだ分からないが、船が長期に渡って漂流する場合に備えて、万が一の場合に食用にするために連れてきた可能性もあると説明しています。
脱北者21人は、30日午前3時20分ごろ、韓半島西の海上の軍事境界線を越えて南下し、軍事境界線に当たる北方限界線から南に39キロ晴れたところで韓国海軍の艦艇に発見され、現場に出動した海洋警察に引き渡されて、調べを受けています。