韓国が締結しているFTA=自由貿易協定のうち、すでに発効しているEU=ヨーロッパ連合やチリとの間の貿易収支は年々悪化していることが分かりました。
韓国は現在、世界3大経済圏のアメリカ、EU=ヨーロッパ連合、ASEAN=東南アジア諸国連合をはじめ、チリとの間でFTA=自由貿易協定を締結しています。知識経済部がまとめた資料によりますと、韓国とEU=ヨーロッパ連合の貿易収支は、FTAが発効する1か月前の6月には、10億ドルの黒字でしたが、7月には2億ドルの赤字に転じました。
これは1997年9月以後、14年ぶりのことです。
その後、EUに対する貿易赤字は、8月に入って黒字を回復したものの、先月10月は再び4900万ドルの赤字となりました。
これについて知識経済部は、ヨーロッパの財政危機が貿易収支の悪化につながったとしていますが、野党民主党のパク・チュソン議員は1日、「EUとの間でFTAが発効した7月から先月10月までの4か月間に、合わせて37億3300万ドルの貿易収支が減少した。ヨーロッパの財政危機はFTAが発効する前からすでに始まっていた」と指摘し、ヨーロッパの財政危機が直接の原因ではないとする考え方を示しました。
また、2004年にFTAが発効したチリに対する貿易収支もこの7年間、赤字が続いていることが分かりました。
2002年には3億ドルだった赤字は、FTAが発効した2004年には4倍を超える12億2500万ドルに増え、チリに対する赤字幅はこの7年間に合わせて89億ドルにも上っています。