今月24日と25日に、スイスのジュネーブで、アメリカのボズワース北韓担当特別代表と直接協議を行った北韓のキム・ケグァン第1外務次官が30日、中国北京に到着しました。
キム・ケグァン第1外務次官は、28日からロシアを訪れ、6か国協議首席代表のボロダフキン外務次官と会談しており、帰国前に中国に立ち寄って6か国協議首席代表の武大偉韓半島問題特別代表に対して米朝協議の結果を説明し、6か国協議再開に向けた条件などについて意見を交わすものとみられています。
ところで、北韓は今回の米朝協議で、アメリカに対して、ウラン濃縮活動の停止に対する見返りを要求した模様です。
6か国協議の消息筋が伝えたところによりますと、北韓はこれまでアメリカや日本、韓国が、6か国協議再開のための事前措置として最優先に掲げているウラン濃縮活動の停止について「発電が目的の平和利用だ」とする立場を固守し、応じない姿勢を示していましたが、ジュネーブでの米朝協議では「対価があれば停止も可能だ」として、アメリカに対して見返りを要求したということです。
ただ見返りが何なのかについては分かっていません。