アメリカ国防総省は、北韓が権力継承の速度を調整しているものの、金正恩(キム・ジョンウン)氏への権力継承はより確実になっていると判断していることが分かりました。
韓米安保協議会に出席するため韓国を訪問しているパネッタ国防長官を随行しているアメリカ国防総省の関係者は、韓国の記者団に対して、「金正日国防委員長の健康がさらに悪化していないことから、北韓指導部は権力継承の速度を調整している」とした上で、「速度を調整しているものの、金正恩労働党中央軍事委員会副委員長を後継者として称える雰囲気はますます盛り上がっている」と指摘しました。
また、「過去には権力の3代に渡る継承について中国が批判的だったこともあったが、今では中国も金正恩副委員長への権力継承を支持している」と指摘し、金正恩副委員長がすでに少なくない権力を掌握していることを示唆しました。