小船で東海を南下して日本の能登半島沖で保護され、今月4日、韓国に到着した脱北者のうち複数の人が、韓日当局の事情聴取の際、去年の韓国の哨戒艦沈没事件について、「北韓の攻撃と思う」と話していたことがわかりました。
日本の産経新聞が、14日、報じたところによりますと、日本と韓国の当局は今回の脱北者9人について、集団面接形式で聞き取りをした結果、北韓の最高人民会議議長を務めた白南雲(ペク・ナムウン)氏の孫とされる男性ら数人が、去年の哨戒艦沈没事件について、「北韓が実行したものと思う」と答え、「金正日国防委員長の三男、正恩氏の業績作りが目的だった」という認識を示したということです。
これらの脱北者はまた「北韓でのでたらめな報道は見るに耐えない」と非難し、こうした判断を下す根拠となったのは、「韓国のニュース放送」だったと述べたということです。
脱北者は、「漁では数日先の天候を知る必要があり、韓国の天気予報を聞けるように改良したラジオを持っていた」と証言しています。
韓国と日本の治安当局は、脱北者が韓国のニュースで世界情勢を把握していることから、状況を冷静に分析して行動ができる北韓住民が他にも相当数いるものとみています。