ソウル市は地下鉄とバスの料金引き上げを検討しています。
ソウル市は30日、地下鉄とバスの経営は赤字が増え続けており、料金の引き上げは避けられなくなったとして、200ウォンの引き上げを検討していることを明らかにしました。
ソウル市はこれに先立って先月8日、地下鉄とバスの料金を現在より200ウォン引き上げる案と150ウォン引き上げる案を盛り込んだ「意見聴取案」を市議会に提出しました。
ソウル市によりますと、地下鉄とバスの赤字は去年1年間に合わせて7855億ウォンにのぼって、2007年に比べて2349億ウォンも増えており、物価や燃料費の上昇などを考慮すると、今年の赤字は1兆ウォンに迫る見通しだとしています。
ソウル市は赤字の主な原因として物価の上昇、65歳以上の市民の無料乗車、それに2007年から実施されている地下鉄とバスの乗換え制度による損失を挙げています。
ソウル市の地下鉄とバスの料金引き上げは、政府が今年上半期に公共料金の引き上げを自制するよう要請したことと、学校での無償給食をめぐる住民投票を控えてソウル市と市議会が消極的な態度だったことから、先送りされてきました。
ソウル市の関係者は30日、「公共交通の赤字は耐えられない限界に達している。新しい市長が選出されると、さらに引き上げが厳しくなり、市長代行体制の今が時期的にもよい」と話しています。
ソウル市の交通料金引き上げは、ソウル市の計画案が市議会と市の物価対策委員会で議決されることが必要で、ソウル市議会は6日の臨時会議で料金の引き上げ幅と時期を論議する見通しです。