北韓の党内序列3位の崔永林(チェ・ヨンリム)首相が温家宝首相の招きで、26日から5日間の日程で中国を公式訪問しています。
崔永林首相の中国訪問の狙いは明らかにされていませんが、主に北韓と中国との経済協力について話し合いを進めるためではないかとみられています。崔永林首相は去年11月にも最高レベルの代表団を率いて、中国東北地方を訪問しています。
一方で専門家の間からは、チェ・ヨンリム首相が中国の指導部と会って、南北問題や北韓の核問題などについて幅広く意見を交換する可能性が高いとする見方が広がっています。
崔永林首相は、今月9日、北韓の建国63周年を記念する席で、「南北関係の発展に向けた新たな局面を切り開く」と述べ、注目を集めていました。
さらに崔永林首相の今回の中国訪問は、来月1日の中国の建国記念日を前にした公式訪問であることから中国指導部に宛てた金正日（キム・ジョンイル）国防委員長の親書を携えている可能性が高いとみられています。