北韓の核問題をめぐる6か国協議の南北首席代表は21日、中国北京で2回目の非核化協議を開き、6か国協議の再開に向けた非核化の事前措置について協議しましたが、意見の隔たりが大きく、接点を見いだすことができませんでした。
協議は午前と午後を合わせて3時間あまりにわたって行われ、6か国協議の再開に向けて、韓国は北韓に対し、ウラン濃縮計画の中断など非核化の事前措置を求めたのに対し、北韓は無条件の再開を主張し、協議は平行線を辿りました。
協議について、政府高官は、「南北は非核化全般について十分な対話をした。非核化事前措置をめぐって意見の隔たりを埋めることはできなかったが、対話を続けていけば進展を得ることができるという期待を持つことができた」と述べました。
これにより、6か国協議の再開に向けた交渉は、来月開催されるとみられる米朝対話に持ち越される見通しです。
非核化に向けた2回目の南北協議に続く、2回目の米朝対話は、アメリカ政府が北韓の希望する平壌(ピョンヤン)での開催に難色を示していることから、来月、第3国で開かれる可能性が高いものとみられます。