このほど北韓を訪れた韓国の著名な指揮者で、ソウル市立交響楽団の芸術監督を務める鄭明勲(チョン・ミョンフン)さんは16日、南北合同の演奏会を定期的に行うことで合意したと語りました。
鄭明勲さんは今月12日から15日まで平壌を訪問し、南北の交響楽団の交流などについて関係者と意見を交わしました。
鄭明勲さんによりますと、演奏会はソウルと平壌で交互に開くことにし、交響楽団のメンバーは南北同数にすることにしたということです。
また、北韓の朝鮮芸術交流協議会との間で、若く有望な芸術家を発掘して育成していくことでも合意したということです。
一方、韓国の宗教界の代表らが来週にも北韓を訪問する見通しです。
韓国宗教家平和協議会は15日、北韓の朝鮮宗教家協議会との協議を通じて、キリスト教や仏教など7つの宗派の代表が平壌(ピョンヤン)を訪問することで合意したと発表しました。
代表らは21日から4日間の日程で平壌を訪問し、北韓の宗教関係者に会う予定です。
韓国政府は去年3月の哨戒艦沈没事件以来、南北交流を原則的に禁じていますが、今月に入って鄭明勲さんや仏教関係者の北韓訪問を承認しており、関心が寄せられています。