KBSテレビの人気バラエティ番組「1泊2日」の司会者で国民的な人気を誇っていた元スポーツ選手、カン・ホドンさん(41)が、脱税していたことが明るみに出て、9日、芸能界からの暫定的な引退を発表しました。
カン・ホドンさんは、国税庁の税務調査で多額の申告漏れが発覚し数億ウォンの追徴金を課されていたことが今月5日に明らかになりました。
カン・ホドンさんはメディアに対して「故意ではなかった」と弁解するとともに追徴金を払おうとしましたが、失望した市民らがネット上で「カン・ホドンは辞めろ」と署名運動を展開したところ、数時間で数千人が署名し、さらに7日には一人がカン・ホドンさんを脱税容疑でソウル中央地方検察庁に告発するなど市民の間で非難の世論が高まっていました。こうしたことを受けて、カン・ホドンさんは9日、記者会見し、「申告漏れは、きちんと管理できなかった自分の不注意だ。国民の皆さんの失望と怒りがどんなに大きいかを痛感しています」と語り謝罪しました。
カン・ホドンさんは韓国相撲の「シルム」で、日本の横綱に相当する「天下壮士」を5回獲得し、横綱に続く地位である「白頭壮士」も7回獲得したスターでしたが、1993年に引退して芸能界にデビューして以来、地上波テレビ3社の人気バラエティ番組の司会を務め、2008年からは3年連続で3社の大賞を総なめしていました。