北韓では9日、建国63周年の記念日を迎え、首都平壌で軍事パレードが行われました。
北韓では、建国記念日や党の創立記念日などの5年ごとの節目の年に軍事パレードを行っていますが、節目の年でない年に軍事パレードが行われるのは異例のことで、関心が寄せられています。
今回の軍事パレードには、金正日国防委員長や後継者とされる金正恩氏をはじめとする党の指導部が出席し、パレードの様子を見守りました。
金正恩氏は去年10月10日に労働党創立記念日の軍事パレードに初めて出席し、後継者となってから今回が2度目の出席です。
一方、北韓のチェ・ヨンリム首相は8日、建国63週年記念中央報告大会で、「南北関係発展の新しい局面を開き、祖国統一の歴史的偉業を達成する」と語りました。
北韓の朝鮮中央通信が報じたところによりますと、チェ・ヨンリム首相は演説で、「韓半島にはアメリカ帝国主義と南朝鮮傀儡政権が反共和国的な謀略策動を展開するなど、新たな戦争を挑発する動きが続いている。金正日国防委員長はこうした中でも、ロシアや中国訪問し、新しい親善の時代を切り開いている」と強調したということです。