北韓のIOC委員が、2018年の平昌冬季オリンピックを契機に南北のスポーツ交流が再び活発になることを期待すると述べたと、VOA=アメリカの声放送が8日、伝えました。
平壤(ピョンヤン)では6日からテクォンドーの世界選手権大会が開かれており、取材のため北韓に入っていたVOAに対して、国際テクォンドー連盟の総裁をかねているチャン・ウンIOC委員は、「平昌で冬季オリンピックが開かれることになったのを機に、ことし6月に、北韓のテクォンドー代表団がアメリカ東部を巡回したようなテクォンドーを通じた南北スポーツ交流が活発に行われることを期待したい」とする見解を示したということです。
しかし2018年平昌冬季オリンピックの南北共同開催の可能性については、チャン・ウンIOC委員は、「南北関係の改善が先決だ」として否定的な見解を示し、「国際オリンピック委員会も支持する立場ではないのでハードルが高い」と強調したということです。