韓半島西側の海、西海の白翎(ペンニョン)島付近で漂流中に韓国海軍に救助された北韓の住民7人のうち、韓国当局の取り調べを受けていた残りの4人が12日夕方、板門店(パンムンジョム)から北韓側に送還され、漂流していた7人全員が送還されました。
大韓赤十字社によりますと、救助された7人のうち、3人はその場で北韓側の艦艇に移され、残りの4人の男性は漂流の経緯などについて韓国当局から取り調べを受けていましたが、4人とも北韓に戻る意思を示したことから、北韓に送還したということです。
合同参謀本部によりますと、11日の夕方7時過ぎと夜9時半に白翎島付近の北方限界線南側の韓国側海域で浸水している木造の小舟2隻を相次いで見つけ、乗っていた4人を救助しました。4人は11日午前、黄海南道(ファンヘナムド)の港を出港し、漁をしていた間に漂流したということです。
西海では今年3月にも北韓住民27人が漂流していて韓国海軍に救助され、50日後に北側に送還されましたが、今回、速やかに送還が行われたのは、北韓との間で不必要な緊張関係を作らないという韓国政府の判断があったものとみられています。