北韓の核問題をめぐる6か国協議の再開について話し合うアメリカと北韓の直接協議が、今週28日、1年7か月ぶりに行われる予定ですが、それに先立って北韓は、非核化など韓半島問題の解決は、韓国戦争の休戦協定を平和協定に変えることが前提になるとの考えを改めて強調しました。
北韓の朝鮮中央通信は、1953年に韓国戦争の休戦協定が締結された7月27日に合わせて論評を発表し、「休戦協定の当事国の北韓とアメリカの敵対関係が続く限り非核化もうまくいかない。6か国協議の停滞も米朝間の不信の象徴だ」と指摘した上で、「韓半島の平和と安全を保障するには米朝間で平和保障態勢を構築しなければならない。非核化をはじめとする韓半島問題の解決は、韓国戦争の休戦協定を平和協定に変えることが前提になる」と強調しました。
ところで、アメリカと北韓の直接協議に出席する北韓の金桂冠(キム・ゲグァン)第一外務次官が27日、ニューヨークに入りました。
金桂冠第1外務次官は空港で記者団に対し、米朝関係の見通しについて、「どの国も和解に向かうべきだ」と述べて関係改善に向けての期待を示しました。