南北当局者による協議がASEAN地域フォーラムが開かれているインドネシアのバリ島で、22日、 2年7か月ぶりに行われました。
この協議には韓国側の6か国協議の首席代表を務める魏聖洛(ウィ・ソンラク)韓半島平和交渉本部長と北韓側から次期6か国協議首席代表の李容浩(イ・ヨンホ)外務次官が出席し、およそ2時間にわたって行われました。
協議のあと、北韓の李容浩外務次官は記者団に対し「6か国協議の早期開催に向けて努力することで合意した」と述べました。
また「協議では2005年の6か国協議で北韓の核放棄とその見返りなどについて合意した共同声明を実行する意志を確認し、非核化に向けたあらゆる用意が表明された」と述べました。
南北の首席代表が協議したのは、2008年12月の北京での協議以来、およそ2年7か月ぶり、李明博(イ・ミョンバク)政権発足後、初めてで、6か国協議が中断されている状況の中で、南北の首席代表が協議を行ったのは異例です。
韓国と北韓は首席代表による協議に続いて、23日には同じバリ島で南北外相会談の開催も進めることにしており、一連の南北会談がこう着状態に陥っている南北関係の改善につながるかどうか、注目されます。