北韓で最近、韓国との対話を担当していた政府関係者30人あまりが粛清されたことが分かりました。
北韓の事情に詳しい消息筋が14日、明らかにしたところによりますと、南北対話を担当していた政府関係者10人あまりが銃殺され、20人あまりは交通事故で死亡したり、行方不明になったというということです。
これによって、北韓には南北対話を担当する実務者がいなくなったということです。
韓国政府の関係者は、北韓でこうした粛清が続いていることについて、権力継承の過程で体制が非常に不安定になっていることを示すもので、強硬派が権力の中心部で勢力を拡大し、南北対話に積極的な勢力を排除していると説明しています。
韓国政府は北韓との対話を模索していますが、これといった進展がないのは、北韓で南北対話の窓口の役割をしてきた勢力がいなくなっているためだという指摘も出ています。
また強硬派が勢力を拡大していることから、北韓が今年中に核実験や長距離ミサイルの発射実験を強行する可能性が高くなっているという見方も出ています。