南北の赤十字担当者が、先週、中国の内モンゴルで非公式接触を行った際、北韓は対話の可能性を示唆したということです。
韓国の北韓消息筋によりますと、先週5日に中国の内モンゴルで開かれた「東アジア地域赤十字社リーダーシップ会議」で、大韓赤十字社のキム・ヨンヒョン事務総長と、朝鮮赤十字会中央委員会のペク・ヨンホ副委員長が、休憩時間を利用して非公式の接触を行いました。
この席で、大韓赤十字社のキム・ヨンヒョン事務総長は、「政治的な話は抜きにして、食糧支援や離散家族再会について協議すべきではないか」と述べたのに対して、朝鮮赤十字会中央委員会のペク・ヨンホ副委員長は、「韓国が正式に対話を提案してくれば応じることはできる」と述べたということです。韓国に対する強硬な姿勢を打ち出し南北対話を頑なに拒否し続けていた北韓が非公式の場で、南北対話の可能性を示唆したという点で関心が寄せられています。
またこれとは別に、韓国の統一部が8日、金剛山観光地区にある韓国企業の財産権をめぐる協議を今週13日に開くよう北韓に提案したのに対して、北韓の名勝地総合開発指導局は、「金剛山に来れば協議できる」とする回答を送ってきたことが分かりました。